ISGGの歩み

 

「伊東市善意通訳の会」の歩み

日本政府観光局(JNTO)は、1964年の東京オリンピック開催時に善意通訳運動を提唱、実施し、以後訪日外国人旅行者が日本各地を安心して旅行できる環境整備の一環として言語障壁の緩和に向けた「善意通訳普及運動」を推進している。

1988 1991 1994 1996
2001 2002 2003 2004 2005
2006 2007 2008 2009 2010
2011 2012 2013 2014 2015
2016 2017 2018 2019 2020
2021 2022 2023 2024 2025

誕生まで
  • 善意通訳者の登録

1988年、伊豆新聞に次のような記事がでた。

「街で日本語がわからない外国人を見かけたら、語学を活用してこの外国人を手助け出来る人を募集中です。善意通訳者として登録を受け付けます。応募先は東京の国際観光振興会で、各市町村の観光課でも取り次ぎ手配します。」

この記事の後、49名が伊東市の善意通訳登録者として登録。

  • 1泊2日の研修旅行

伊豆半島では、伊豆東海岸国際温泉文化都市構想があり、熱海・伊東・下田・東伊豆・河津の3市2町が1985年に当核モデル地区整備推進協議会のメンバーとなって発足した。これは国の政策の一つで国土交通省が主管になっている。

この背景から1989年、推進協議会主催で善意通訳登録者の研修旅行が計画され、参加費無料で貸し切りバスでの管内観光施設巡りと夜の勉強会が参加者多数で実施された。

1990年、2度目の研修旅行があり、この時には夜JNTOの講師による基調講演があった。内容は以下の通り。

・善意通訳登録人数は全国で3万5千人越えとなった。

・善意通訳者が単独で行う活動はどうしても限界があり、低調になりやすい。

・これを地域単位で組織的な活動にすれば大きな力を発揮できる。

・既に28都道府県で61のグループが団体活動を開始した。

・地域観光資源は皆違うので、対処方法はそれぞれ異なっている。

講演後に伊東市の参加者で討論した結果、善意通訳者約30人のグループで結成可能という結論になった。

翌日出席者全員の前で伊東市のGoodwill Guideを結成することを発表。

  • 創立準備
    • 入会者確保の名簿作成 

善意通訳登録者49名

「伊東市善意通訳の会」創立時会員39名

           会長 立岩 恒

  • 会則作成

JNTOから既存団体の会則を提供してもらうため有楽町駅前のオフィスに出向き、当会会則作成の参考とする。

  • アイインフォメーションセンターの実態調べ

 台東区浅草の雷門近くのセンターを訪問。GGが常時駐在して外客に対応している

伊東駅のJR旅行センターと伊東観光協会にて伊東市の現状の情報収集。

  • 創立総会前に会議を3回

会場は市の施設を利用して次の日程で実施。

 ・1990.11.16. 伊東市善意通訳クラブ設立打ち合わせ会議 

  名称「伊東市善意通訳の会」に決定。

 ・1990.12.13. 設立準備委員会会議

  事業方針基本プラン作成、会則基本原案作成、

 ・1990.2.2. 発足準備打ち合わせ会議

  活動業務の具体計画作成、会則修正案の検討、役員候補の選出等

(4)創立総会

    1991.4.11.開催 会場 伊東市観光会館 出席会員23名 委任状11名

    

1991-1994 立岩会長時代

 

会長:立岩 恒  副会長:星野 実、 広原 信行、 坂本 浩

  1. 案内サービス(Information Service)

 JR伊東駅・ビュープラザ内にデスクを設け、来訪外国人問い合わせに対応する。    

  • 研修
    • 伊東市内の観光英語ガイドの研修
    • 外国人観光客受け入れに関する研修
    • 毎月15日に〈いちごサロン〉開催
  • 翻訳サービス
    • 市立図書館の案内パンフレット英文〈How to…?in ITO CITY LIBRARY〉を完成
    • 教育委員会より受注 木下杢太郎記念館のパンフレット〈KINOSITA MOKUTARO〉
    • 伊豆高原美術館より受注〈THE EDUCATIONAL FUNCTIONS ART MUSEUM〉
  • イベントサービス
Ⅰ994-1996 星野会長時代

会長:星野 実  副会長:黒岩 正忠、 広原 信行、 渋谷 文男

1995年の後半から、伊東市にも「国際交流協会」設立の動きが出てきた。

Ⅰ996-2001 広原会長時代

 

1996年5月、「伊東国際交流協会」が設立された。これに先立ってICGG(The Ito Club of Goodwill Guide)は第6回総会においてこれを全面的にバックアップすべく、全会員を交流協会の正会員として参加、当会の過去5年にわたる経験と実績を生かして協会活動をサポートするため、団体会員としても参加する方針を打ち出した。

会長 広原信行  副会長:黒岩正忠、羽生田利雄 会計:坂本 浩 監査:石田泰嗣

・ドイツ子供吹奏楽団「カリオペ」の通訳、ガイド、パーティー通訳を担当

・旧市内商店街で国際フリーマーケットを開催

・松江で開催された「善意通訳の会、全国大会」に2名参加

・米艦マクラスキー(Mc Clusky)号の乗員接遇に4日間延べ85人が協力

・マクラスキー協力慰労ボーリング大会開催

 ・彦根城で行われた全国外国語城案内ボランティアの集いに5名参加

 ・創立7年を迎え国際観光振興会より研鑽と活動が表彰される。

2001-2023 稲葉会長時代

会長:稲葉 尚子  副会長:小西 恒男、 中村 幸一 

会計:坂本 浩   監査:石田泰嗣

2002

 ・ICGG(The Ito Club of Goodwill Guide)をリニューアルし、ISGG(Ito Systematized Goodwill Guide)と改名する。

 ・【通訳110番】システムの構築と関係各所へのPR

 ・【ISGG NEWSLETTER】の復刊 (編集委員:小西恒男、菊池善次郎、加藤福四郎)

 ・英語サロン(ALTを入れて)といちごサロンによる研鑽、親睦(毎月各1回、現在に至る)

 ・まちこん伊東との合同勉強会「東海館」について

 ・外国人向け通訳ガイド申込書作成

 ・タイ・ナレースワン大学学生の受け入れと交流

2003

 ・「地域紹介・観光ボランティアガイド」全国大会(in 熱海)参加

 ・ハワイからの「フラダンスフェスティバルin Ito」に出演するグループの通訳とガイドを2日間担当。

 ・シンガポールからの一家の3日間のガイド。

 

2004

 ・役員改選 故中村幸一氏に代わり堀越卓子氏。

  Newsletter編集委員小西恒男氏に代わり堀越卓子氏。

 ・外国人女性対象「お座敷文化大学―芸者体験」に通訳協力。

 ・静岡大学の依頼により「All about tea」の翻訳。

 ・ガイド:アメリカ人6名、 オーストラリアからの教師グループ

2005

・メドウェイ市長スーザン女史のホームステイ、ガイド、歓迎パーティーを行う。

・観光課の発案で伊東市役所において熱海・伊東・下田SGG(3団体)の初会合が開催され、各団体の活動状況と連携について話し合いを行った。

ゲスト講演:小田原箱根SGG池田会長

・按針祭パレード、花笠踊り(近隣のALTと)に参加

・ガイド:フィンランド(観光課より依頼)、トルコ、ドイツ等28名

2006

・観光課より伊豆東海岸国際観光モデル地区整備推進協議会の今年度行事として、SGG

3団体(熱海、下田、伊東)の合同研修会をSGG主体で考えるように言われ、第1回を熱海で開催する。(以後○○年まで持ち回りで毎年開催)

・初代ホームページ作成

・国際交流フェスタに第1回目の参加をする。(以後毎年)

・観光番がオープンし、ISGGの拠点として事務所を置くことになる。

・「第9回全国善意通訳の集い神戸大会」に参加。

・静岡県ボランティアバンクに登録したISGGのメンバー8名が「通訳ボランティア部会」を発足させた。部会長を羽生田利夫氏に定め、以後月2回の勉強会。

・副会長を1名増やし、加藤達雄氏就任。

・伊東市主催のゴミフェスティバルに参加し、バザーを行い観光番の運営資金に充てる(以後○○まで毎年)

・中国臨沂市より伊東市に対して交流の提案があり、伊東市からISGGに民間交流の打診がある。当面ホームステイボランティアと共同で交流することにし、会員2名が臨沂市を訪問。

・ガイド:香港、オーストラリア等21名

2007

・伊東市めちゃくちゃ市に温泉たまご店を出店。観光番の運営資金に充てる。(○○まで)

・伊東観光番が静岡県都市景観賞を受賞。

・「ユニバーサル技能五輪国際大会」が静岡県で開催され、沼津会場でボランティア通訳として協力。

・石川知事との「ボランティアガイド代表座談会」に稲葉会長が参加。

・Newsletter編集委員の交代。加藤達雄、曽我廣子、稲葉誠司各氏に。

・「地域限定通訳案内士」試験が静岡県で実施される。○○

・3SGG合同研修会、ISGGが担当。午前の全体会議の後、バスでガイドの実地研修。各観光スポットを英語でガイド。

2008

・伊東消防署依頼で救急体制への協力

・通訳110番リストを作り、各所に配布。

・伊東市観光課依頼 オーストラリア記者の取材対応。

・病院マップ英語版を作成し、観光課へ。

・伊東パンフレット、英語修正データを観光課へ提出。

・役員坂本氏逝去により、会計堀江フジ子氏。

・フランス研修生7人のガイド。

・オーストラリアの弁護士によるオーストラリアでの裁判員制度のレクチャー。

・タイ・ナレースワン大学生グループ伊東45日間滞在の協力。

・ガイド:アメリカ、シンガポール、ロシア等19名

2009

・富士山静岡空港がオープンし、3SGG合同で見学研修。

・3SGGが伊東市役所で協議し、合同で活動パンフレットを作成。富士山静岡空港等観光案内所に設置。

・伊東市観光課依頼 伊東観光名所説明看板(英語版)4件設置。

・伊東消防署「主要外国語ヒアリング研修会」に講師として4名派遣。

・「第10回全国善意通訳の集い福岡大会」に2名参加。

・Newsletter編集委員の交代。稲葉尚子 曽我廣子 加藤達雄の各氏に。

・ガイド: フランス等14名

2010

・ホームページ改訂版作成。

・ISGG会員の為の伊東ガイド英語版を作成。

・副会長堀越卓子氏に代わり曽我廣子氏就任。

・3SGG合同研修会、伊東担当。英語による市内ガイドを行う。

・ガイド:アメリカPTPI協力、フランス、中国、ロシア等 45名

2011

  

・「ISGG 20周年記念事業」として、日本庭園を世界に広めている小杉造園社長の講演会を開催。

・ガイド:スペイン、アメリカ等 65名

2012

・稲葉会長が平成23年度有料善意通訳者表彰を受ける。

・アゼルバイジャン大使と家族の市内ガイド。

・日韓競輪戦の通訳協力

・市内役30か所を回りながらALTを交え英語でガイド練習をする研修会を開催。

・下田黒船祭りのボランティア通訳として協力。(以後毎年)

・ガイド:アメリカ、フィンランド、オーストラリア、中国等 126名

2013

・「通訳ボランティア県東部研修会」が伊東にて開催される。午前グループでのディスカッション、午後市内の英語でのガイド。

・IDカードを発行。大室山のリフト等、カード提示でガイドは無料にしてもらえる。

・伊東市とアゼルバイジャン・イスマイリ市が友好都市関係を締結し、調印式とその後のレセプションに参加。

・K’sホテルでの宿泊客とのサロン(月1回)が始まる。K’sを通してのガイド依頼が飛躍的に多くなり、K’sから感謝の言葉があり、宿泊客とのお好み焼き会、餅つき会に招かれる。

・ガイド:アメリカ、オーストラリア、スウェーデン、ドイツ等 117名

2014

・3SGGの合同研修会、伊東担当。「伊豆のジオパーク」についてアビック博士の英語での講演会の後、市内の施設を回りガイドの可能性を探る。

・ホームステイボランティアの会の働きかけでアゼルバイジャンの中学生6名と引率者が伊東滞在をし、その活動協力をする。

・ガイド:台湾、中国、ニュージーランド、アメリカ、シンガポール等149名